2017-07-30 0.9%食塩水が蘇生輸液として優先される臨床状況 輸液の選択について 輸液には晶質液と膠質液があり、膠質液は血管内に長時間とどまる輸液製剤をさす。末梢静脈路確保のための輸液製剤には、維持液(3号液)が用いられることが多く、初期輸液としてはバランス輸液(乳酸加リンゲル液など)が使用される。 0.9%食塩水が優先される臨床状況 1.頭部外傷、頭蓋内圧亢進での蘇生輸液 2.低Na血症での蘇生輸液 3.Cl反応性代謝性アルカローシス補正での輸液 4.無尿、高K血症での蘇生輸液0.9%食塩水はNa、Cl濃度が血漿よりも高い、大量輸液で高クロール性代謝性アシドーシスになるといった特徴がある。