2017-03-28 ポリソムノグラフィー(PSG)で計測すること 睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)とは、睡眠状態を細かく計測するための検査法。睡眠時無呼吸症候群の原因の鑑別(閉塞性か中枢性)やナルコレプシーの診断に有用である。 睡眠ポリソムノグラフィーで計測すること 脳波 眼球運動 オトガイ筋電図 心電図 エアーフロー 胸の動き 腹の動き いびき音 下肢筋電図 体位 動脈血酸素飽和度 閉塞性では、 換気運動はあるが、上気道閉塞により気流がない (肥満、pickwick症候群、アデノイド) 中枢性では、 呼吸中枢に異常があり換気運動も気流もない (脳障害、心障害)ナルコレプシーでは睡眠ポリソムノグラフィー(PSG)で睡眠状態(6時間以上の睡眠など)を確認した後、反復睡眠潜時検査(MSLT)をし複数のSOREMP (入眠期レム睡眠期)を確認することで確定診断をする。ちなみに、睡眠ポリソムノグラフィーにおいて血圧は計測しないが睡眠時無呼吸症候群との関係は深い。低酸素血症や頻回の覚醒により交感神経が活性化され高血圧となることも多く、虚血性心疾患や脳血管障害を予防するためにも早期からの治療が重要である。